魔法にかけられて
今回は、人生初のジャニーズ現場に足を踏み入れたときのことについて、つらつらと書いていきます。
女性声優アイドル(以下、声ドル)の現場しか行ったことのなかった私が、ジャニーズのコンサートに参加することになるなんて、数年前の自分からは想像もつかない出来事でした。
記念すべき初現場となったのは
Hey!Say!JUMPのLIVE TOUR 2016 DEAR.です。
ここから先は、私がかつて足を運んでいた声ドルの現場と時々比較しつつ、思い出したことを綴っていきます。私一個人の偏った意見が目立つかと思いますのであらかじめご了承ください。
自分名義で当選したのは、11/2日本ガイシホールのお昼公演。
会員数もドッと増えた中、一公演でも当選できたことを神に感謝。あと半年後か〜待ち遠しいな〜〜なんて思いつつ、スケジュール帳にはしっかりと書き留めておきました。
そんな中、素敵なご縁があり8/13の横浜アリーナのお昼公演に参加させてもらえることが決まりまして(これまた合掌)ツアーの終盤でJUMPに会う予定だったのが、かなり早まったのでドッキドキの毎日でした。
不思議なことに、コンサート当日までに女子力を少しでも上げようと、何とも健気な努力をしてしまうもので(笑)日々のスキンケアの質を高めたり、ハンドメイドなんかをして当日身につけるアクセサリーを作ったり…内面の変化がめまぐるしかったです。
お世話になっている車屋さんで定期的にオイル交換をしてもらう際、そこの整備士のお兄さんに「来るたびにオシャレになっていくね!」なんて言われるまでに。
その日の帰りの車内で、おっしゃあぁぁあぁ!!!アイドルすげぇーーー!!!!と叫びながらハンドルバシバシ叩いて車を発進させるという(おい女子力)
なんやかんやで、コンサート前日。
愛知から夜行バスを利用して関東へ出発。東京へ行くことは何度も経験があったのでここまでで特に緊張することはなかったのですが、 横浜アリーナに着いた瞬間、一気に緊張感が私を襲います。
目の前に広がるのは 未知の世界
女!女!女!女!女!!!
ジャニーズの現場なので当たり前なことですし、わかりきったことではあったのにそれでも仰天。
声ドルの現場は、
男!男!男!女!男!な世界でしたので、見慣れない景色にタジタジしてしまいました。
そして、JUMP担の年齢層の圧倒的な若さ。
これにはおったまげ〜〜〜
もう眩しくて眩しくて、遮光メガネ求む…な状況でした。みんなお肌ピッチピチ!数年後にガタが出てくるからな!油断するな、若者よ!
会場付近も物販列やらなんやらで人がごった返していました。
如何せん、声ドルとの会場の規模がまず違う。
ツアーで地方まわるときのキャパはだいたい2,000〜3,000人。ツアーファイナル、ワンマンライブとなれば、幕張メッセや代々木第一体育館、日本武道館などの規模にはなりますが。
Hey!Say!JUMPのように、ジャニーズの人気上昇中のグループとなると、キャパは10,000人越えの、1日2公演、さらにそれを数日間に渡って行う…いやすごい。
そして刻一刻と迫る開場時間…私は人生で初めて横浜アリーナへと入場。
でっか!!!!!わりと大きい声で言ったつもりでしたが、周りもガヤガヤしてるためかき消さました。
座席の構成も不思議。アリーナ席なのにスタンド席みたい!横浜アリーナにはセンステという神席が存在することも知り、知識が増えました。
そして迎えた開演時間。
会場が暗くなった瞬間響き渡る歓声
「キャ〜〜〜〜〜〜〜♡」
私「(おっ、これが黄色い声というやつか)」
今まで、雄叫びのようなものしか聞いたことなかったのでハイトーンな声に耳がびっくり。
またこれも不思議なことに、自分もその黄色い声とやらを発せちゃうんですよね。スクリーンに自担が映った瞬間、女性ホルモンが暴れた結果です。
Hey!Say!JUMP登場
もうここからは記憶が…曖昧です。知能の低さが伺えます。しかし、最終的にHey!Say!JUMPのかっこよさ、かわいさの甘辛ミックスに圧倒されて、次第に声を出すことを忘れ、うちわとペンライトを握りしめ、ただただJUMPをこの目に焼き付けるということに専念しておりました。同行者の方に「口開いてましたね(*´ω`*)」と言われる始末。お恥ずかしい…
公演中に、声ドルとの違いを発見。
まず、公演中に手に持つ物
ファンサうちわを作って持参するなんて初めての経験でした。声ドルでは人それぞれあると思いますけど、私はキングブレードとタオルくらい。
そして手に持つ物の取り扱い
うちわを紙芝居かのように取り替えつつ、ペンライトを振ったり、タオルを回したり、とにかく忙しない…千手観音になりたいと切実に思いました。
また、後ろの方を思いやった行動が大切。
うちわやペンライトを高く掲げてしまうと不快感を与えてしまいますし。自分も視界が悪いと「おっと…これは……(#^ω^)」と、今までコンサート中に思ったことのない感情が湧いたのも確かです。
声ドルの現場なんて、ある程度の配慮はしますが、曲が始まれば、キンブレをブンブン振って、跳びまくる。
アイドルを目に焼き付けるというよりは、その曲を人それぞれのスタイルでアイドルと一緒に楽しむ。フリを完コピして踊る人もいれば、キンブレ5本持ちをしている人がいたり、C&Rの揃い具合とボリュームが半端なく、声が野太い。途中、声ドルの歌声ですらかき消されます。
男性が多い現場だったので、前の席に自分より背の高い人が座るのはほぼ当たり前のことでしたし、そのことを気にすることがなかったので、正直、イラッとした感情が生じたときはかなり驚きました。
ジャニーズのコンサートに参加するにおいてこれは必須アイテムだ!!!と感じたものが双眼鏡です。
双眼鏡を持ってコンサートに参加するという概念がありませんでした。うちわ持って?ペンライト振って?双眼鏡も使うって…無茶な……ぶっちゃけお荷物だろ〜〜と思ってた自分におうふくビンタ。
対象が異性ともなると、その人のことを一秒たりとも見逃したくないという気持ちが湧いてくるもので、アリーナ(という名のスタンド)席から肉眼で挑むのには限界を感じました。
後日、横浜アリーナ公演での経験を踏まえて、某家電量販店にて双眼鏡を購入。
双眼鏡もピンからキリまであるもので、何を買ったらいいのかさっぱりわからず、通りかかった店員さんを捕まえ、1時間ほど各商品のメリットデメリットを聞き出し、悩みに悩んだ末、自分の納得できるものを購入することができました。あのときの店員さん、ありがとう。
コンサート終了後、あっという間だったと感じるのは、どんなアーティストの公演に参加しても共通ですね。
ジャニーズアイドルである彼等は、普段からテレビや雑誌ラジオなど様々なメディアへの露出が多いぶん見かける機会も多く、捉え方によっては身近な存在であると言えます。しかし、
近いようでいて、実際は遥か遠く手の届かないところにいるのが彼等。そんなキラキラのアイドルに夢を見るのが私たち。
そして、アイドルと私たちの間を隔てるものをとっぱらってくれるのがコンサート。同じ場所で、同じ空気を吸って、同じ時間を共有する素敵な空間。それは現実のはずなのに、まるで夢の国のよう。
夢と現実の境目を曖昧にしてしまう不思議な魔法があって、そして彼等は私にその魔法をかけた。
男性アイドルを好きになるってこういうことか
ふわっとした気持ちのまま、自分の帰るべきところへ。ジャニオタビギナーな私の夏の日の思い出。
長々とお付き合いいただきありがとうございました!